「Nazione」紙のペーシャの地元欄に「紙の架け橋」プロジェクトについて書かれた記事が掲載されました😆 (翻訳文では下の方にあります⬇️) |
https://www.lanazione.it/pistoia/cronaca/quel-ponte-di-carta-con-l-estremo-oriente-1.5887965
極東との「紙の架け橋」
プロジェクトが生み出した日本人アーティスト横山明子とのコラボレーション:二つの異なる文化が作り出す高品質な製品
(ペーシャ)記者:フランチェスコ・ウゴリーニ
アリーチェ・エルコリーニさん
フィレンツェの「アテリエ・デッリ・アルティジャネッリ」が、日本人アーティスト横山明子の協力を得て推進している「紙の架け橋」プロジェクトには、日本とペーシャの紙漉き職人達が一緒になって参加している。昨年の12月に開始されたこの活動は、YouTubeと「アテリエ・デッリ・アルティジャネッリ」のFacebookのプロフィール・ページで公開された一連のビデオから始められた。この取り組みによって、二つの異なる文化が、その品質と歴史という点で、独自の紙が生産されることによって融合している。新たなテクノロジーを活用することで、この取り組みは、人々、特定の地域、そして伝統に接近しながら、これまでの紙、現在の紙、そして未来の紙に対して称賛を送っているようである。
「このプロジェクトは、2016年にアーティストの横山明子さんが発案し、アテリエ・デッリ・アルティジャネッリのベアトリーチェ・クニベルティが責任者となってフィレンツェで生まれたものなんです。」と話すのはペーシャにあるマンニャーニ社のアリーチェ・エルコリーニさん。
「この都市封鎖(ロック・ダウン)は、私たち(ペーシャの紙職人や紙の博物館)が、この取り組みに参加する良い機会になりました。ペーシャの紙の博物館は、それ以前からアテリエ・デッリ・アルティジャネッリとは協力関係を結んでいました。そして、アーティストの明子さんは、日本の紙職人の方々と連絡を取る役割を担ってくれることになりました。」
遠い距離を隔てて繰り広げられている両者の交流は、非常に丁寧に撮影、編集されたビデオを通じて展開されており、その中では、常に紙職人たちの技法とそこで生み出される紙に焦点を当てて紹介されている。そのビデオは、ペーシャや土佐/伊野の紙製造の伝統を知るための旅であるだけでなく、千年以上の歴史を誇る和紙の世界や、明子さんのWashi-Arte、さらに、紙の修復技術を(日本語とイタリア語の字幕が加えられている事により)知ることができるようにもなっている。
「まず、私たちの地元の歴史、原点、伝統を知ってもらたいと思いました。そして、私たちのものとは全く異なっているけれども、「紙」という点で繋がっている他の伝統と、私たちの伝統とを見比べてみてもらいたかったのです。」とエルコリーニさんは説明している。
異なる繊維と異なる製法で作られているとはいえ、紙というのはアーティストや作家、私たちの誰もがそれを使用しています。何世紀にもわたる手漉き紙の伝統と技術を守るために設立されたペーシャのマニャーニ社が、熱意をもって行っている取り組みでは、「過去を掘り起こして自分たちのものにし、それを新しい世代に受け継いでいくこと」を目指しているんです、とアリーチェ・エルコリーニさんは話している。
「この都市封鎖(ロック・ダウン)は、私たち(ペーシャの紙職人や紙の博物館)が、この取り組みに参加する良い機会になりました。ペーシャの紙の博物館は、それ以前からアテリエ・デッリ・アルティジャネッリとは協力関係を結んでいました。そして、アーティストの明子さんは、日本の紙職人の方々と連絡を取る役割を担ってくれることになりました。」
遠い距離を隔てて繰り広げられている両者の交流は、非常に丁寧に撮影、編集されたビデオを通じて展開されており、その中では、常に紙職人たちの技法とそこで生み出される紙に焦点を当てて紹介されている。そのビデオは、ペーシャや土佐/伊野の紙製造の伝統を知るための旅であるだけでなく、千年以上の歴史を誇る和紙の世界や、明子さんのWashi-Arte、さらに、紙の修復技術を(日本語とイタリア語の字幕が加えられている事により)知ることができるようにもなっている。
「まず、私たちの地元の歴史、原点、伝統を知ってもらたいと思いました。そして、私たちのものとは全く異なっているけれども、「紙」という点で繋がっている他の伝統と、私たちの伝統とを見比べてみてもらいたかったのです。」とエルコリーニさんは説明している。
異なる繊維と異なる製法で作られているとはいえ、紙というのはアーティストや作家、私たちの誰もがそれを使用しています。何世紀にもわたる手漉き紙の伝統と技術を守るために設立されたペーシャのマニャーニ社が、熱意をもって行っている取り組みでは、「過去を掘り起こして自分たちのものにし、それを新しい世代に受け継いでいくこと」を目指しているんです、とアリーチェ・エルコリーニさんは話している。
15世紀から始まった伝統を再生させること。
そしてマンニャーニ社は、(自分たちの仕事を)こう定義したいと考えている。
「紙を21世紀の主役にするという目標が生まれた」と。
「細かい様々な伝統をできるだけ守りながら、私たちは手漉きの紙を製造しています。あえて言うなら、使っている機械はオランダ製の紙料叩解パルパーだけで、それ以外の仕事は、乾燥から圧縮まで全て手作業で行っています。
「古い」職人の仕事ではあるが、もし今日、よりエコロジーにシンプルに改良できれば、それは「近代的」な仕事にもなる。私たちが発明した技術ではないが、私たちは先人からこの技術を託されている。この「紙の架け橋」の取り組みは、ペーシャの伝統を紹介するだけでなく、そのペーシャの紙を「特別」で「唯一」なものにしている特異性をより浮き彫りにしている。
「私たちの紙の作り方は、他のものとは違うのです。」とエルコリーニさんは付け加えている。
「ビデオの中では、その点を見てもらえる様にしました。特に繊維についてですが、彼ら(日本の紙職人)はコウゾを使います。それに対して私たちはコットン、麻、リネン、そして近代ではセルロースを使っています。」
この取り組みは、近い将来、発展していく可能性のあるものですが、プロジェクトの立役者たちの間では、私たちの地域の素晴らしさを再認識するためには、交流と出会いを重ねていくことが重要であるという信念がすでに醸成されてきています。
「私たちにとって、アテリエ・デッリ・アルティジャネッリは、新しいアーティストと知り合い、出会える場所になりました。」と言うエルコリーニさん。
「アテリエとは、いくつかのプロジェクトで協力し合っています。例えば手漉き紙教室を開催して、紙を作る感動を一緒に感じてもらったり、その他にも新しいワークショップの予定が入っていたのですが、残念ながらコロナの影響で全て中止になってしまいました。すこしでも早く再開できることを祈っています。」